陸っぱり編も「その14」まできた。数字と言うのも味気ない感じなのでそのうちタイトルのつけ方も変えようと思うのだが、毎回タイトル考えるのも面倒な気もする。しかしそろそろ変えないと「その100」とか超えるともう変え様がなくなるのではないかという気もしてくる。しかも100ぐらいはそんなに遠い先の話ではない。
さて、27日は午前半日を休みにして(お盆休みを一日も取ってないので)、3月まで住んでいた懐かしの街へ。街というよりはただの田舎町だが。もちろん、懐かしいから行った、なんてことはなく、イカ釣りに行ったのである。
昨年はこの時期もうけっこうイカが釣れていた。自分の記憶では昨年(2008年)8月中は23日頃から釣り始めて64杯釣ったはず。1回あたりの釣果はそんなに多くなくて、せいぜい10杯程度。夕方に12杯というのが8月中の最高数じゃなかったかなと思う。土日をのぞいて毎日朝か晩、もしくはその両方釣りに行っていた。ちなみに昨年9月は320杯。
で、本日の状況。
先日の柴垣での状況からみて相当渋いのではと思いながら午前3時に起きて4:40分頃から釣り始めた。まさに夜の明け始め。港に着くと誰も居ない。これは全然釣れてなさそう。昨年同期はこの時間帯から人が並んでた気がするのだが。
さて、この時期なのでサイトが出来る時間までしばらく間があるため、とりあえず前日に買ったルアー、ピースリーの68mmなんぞ投げてみた。すると小さなバイトが伝わるが乗らない。さて何が居るのかと思いまた投げるとはっきりしたバイトがあった。しばらく投げて掛かってきたのはカマス。頭部横に針が掛かっている。カマスと判っていればメバル用のルアーを投げたのだが。
とりあえずそのカマスを水汲みバケツにキープ。この水汲みバケツも前日に購入。本日の目的はイカを生かしてもって帰る、である。そのために水用の10L缶をひとつとブクを持ってきた。ブクも前日に購入。だいたいブクだとか水汲みバケツだとか基本的にルアーマンには不要のものである。
さて、6時ぐらいになるとなんだか明るくなってきて辛うじて水中が見えるようになってきたので2号のエギを投げてみる。イカは5,6杯ほどついてくるが乗らない。まだ小さすぎるのだ。それでもなんとか7:30すぎまでに3杯あげた。それから堤防の内側、テトラ帯の始まる境目に20~30杯くらいの群れがいてエギに反応するのだがどうにも乗らない。エギスッテの1.8号があったので投げてみる。エギの1.8号よりは反応がややいい気がするのだが、やっぱり乗らない。向かい風が強くてラインが風を受けるため、軽いエギスッテでは沈みが遅すぎる。
9:30過ぎまで粘ったが全く乗らないので、町中まで行き朝飯購入。一休み。もう帰ろうかと思ったが、もう少しだけと思い港に戻る。
風が強いので追い風になる場所を選んで10:00過ぎに再開。1投目は全然反応なし。2投目、気がつくと回りはイカだらけ。20杯ほどがエギスッテを遠巻きにしている。ここから勢いがついた。とても反応よくエギスッテを抱いてくる。2時間で17杯。胴長4cm~7cm。5cm前後中心。うーむ、小さい。エギスッテにオモリをまいて沈みを良くしたのが効いた。オモリの量がまさに微妙で、少なすぎると反応が悪い。多すぎても駄目。ちょうどいい量を見つけたのが釣果につながったと言える。
まさに時を忘れてイカと戯れた時間だった。
さて、朝マズメに釣った3杯はほどなくして死んでしまったのだが、この17杯は10L缶にいれて持って帰った。10:00以降の2時間のなかで30分ほどは水の入れ替えに費やした。墨で真っ黒なので生きているのか死んでいるのか全く判らなかったからである。
自宅に帰り玄関にイカの入った10L缶を置いて仕事へ。19:30頃帰宅し中を覗くと少なくとも1杯はまだ生きているのが確認できたので近所の浜で海水を汲んできてからイカを取り出した。持ち帰ってきたのは12杯。うち4杯が元気だったのでそれをボウルに移しかえた。小さい奴はほぼ全滅。固くなっていた。それは炒めて食べたのだがやはり鮮度が非常に悪い。割と大きいものはほとんど生き残っていた。
さて、ボウルに入れた4杯をリビングに持っていってブクを入れればミニ水族館の完成。これがしたかったんだよね。