2012年7月31日火曜日

十一度目の出撃

7/30(月)5:00、富来漁港からカヤックにて出船。晴れ、べた凪、風は予想よりかなり穏やか。予報ではこれから風が出てくるはず。湿気が高いというか靄っている。港についたのは確か4:30過ぎ。前回に比べて準備が格段に早い。ま、前回はひさしぶりだったので時間掛かり過ぎただけ。今日は魚探なし。あれはきっと今日も使えまい。
 さて、富来漁港からの出船は初めて。スロープがとても滑りやすい。ヌルヌル。エンジン船をみると左側の堤防に合わせておおまわりして出ていく。あれ?船って右まわりじゃなかったっけ?記憶もあいまいだし、ここは他船を見習って自分も左側の堤防沿いに港を出る。ちなみに後でみると戻ってくるエンジン船は右まわり、つまり陸から見て左手の堤防の際をまわっていた。ここはどうやらそういうルールのようだ。
 港外へでてみると若干のうねりがある。浜からみてるとべた凪なんだけど、海に出てみると違うもんだなと。もう少し大きな船ならべた凪としか感じないはず。
 さてまずはジグでスローピッチ。結構流れる。潮が早いということだろうか。艇が沖に向かって流されていく。風も沖に向かって吹いているので風なのか潮なのかいまいちはっきりしない。どちらにしろこの状態ではパラシュートアンカーは効きそうににい。底は硬い。しかし引っかかる感じもないので根魚狙いとしてはいまいちそう。
 しばらくして反応もないことから、沖磯付近に移動。テキサスリグに4インチのバルキーホッグを付けて磯のまわりをチェック。全然反応なし。あれ?これは堅いと思ったんだけどなー。ワームの色の問題かもということでグロー系の2インチに変更してみる。するとワームがかじられまくる。ベラしかいないようだ。試しに1.5インチのジミ系カラーに変えてみてもやっぱりかじられる。
 沖磯周辺をあきらめ沖に向かって漕ぎ出す。ちょうど進路上に旗があったのでそこまで行ってみようと思い立つ。旗付近も底質は硬いが引っ掛かりがない。どうしようかなと思いながら足を艇の外に出しつつバルキーホッグの4インチを沈めていると沖でなんだか水音がする。見れば盛大にナブラがたっている。おおっ!急いでリグを回収し急行するもかなりの距離を残してナブラ終了。そもそもテキサスのままではナブラに対応出来ないのでジグに戻す。
 しかしあれほど盛大なナブラを見てしまうと何の兆候もない状態では集中力が続かない。気がつけば無風。ぼやーとしつつ2~30分続けているとまたもやナブラが!今度はかなり近い!漕いで漕いで現場急行。だがしかし到着直前に終了。ジグをシャクってみても反応なし。
 その後はナブラを待ちつつジギングサビキなんぞも間に入れつつ周辺をウロウロ。しかしナブラは起こらない。
 とうとう風が吹き始めた。風向きも変わって海岸線と平行。陸までは結構遠い。大事に至らないうちに撤収可能なように少しずつ港に向かって漕ぎ時折シャクる、を繰り返しながら帰港。8:00過ぎぐらい。
 今日も釣果なし。場所の問題がまずある。果たして魚がいるのかいないのかまったく分からすジグを投入しているわけで、やはりちゃんとした魚探が必要。魚そのものがわかるというだけではなく、底質や海底の起伏がわかるだけでも違うのではなかろうか。ただ気になるのは魚探があったとしてもエンジン船ほどには探しまわることができないわけで、だからこそ出艇ポイントが大事になのは間違いない。やっぱり場所の問題。

2012年7月24日火曜日

陸っぱり編その296

7/24(火)4:15にタイマー掛けてO浜へ。着いたのが何時だったのかは確認していない。多分4:45頃?
 べた凪。ちょっと雲が多い。無風。
 テトラ帯先端でメタルジグキャスト。しかしまったく無反応。
 しばらくしてからワインドに移行。これも無反応。カラーをオレンジ系に変えてみたり3/4オンスに変えてみたり堤防上を移動してみたり。しかしまったく無反応。
 堤防内側でセイゴというよりはハネが盛んにライズ。小型メタルジグ(多分ムーチョの18g。いや24gか?)なんぞを試してみるが何遍やっても乗らない。
 6:00過ぎ、撤収。
 O浜全体が今は駄目っぽい。浜のほうも貝堀りの人はいないように見受けられる。

什度目の出撃

7/23(日)朝3:15にタイマーを掛けて起きる。この土日のどちらかにカヤックで出撃しようと先週あたりから決めていて、とうとう決行の朝となったというわけである。
 前日からある程度用意しておいたのだが最後の仕上げに思いのほか手間取る。カヤックを車のキャリアに載せて固定し、氷と着替えその他を載せて出発できたのは4:30過ぎ。前日の夜に雨が降っていたのでカヤックを車に載せるのを朝にしたことも響いているとはいえ、時間掛かり過ぎ。
 久しぶりということで出船ポイントは出しやすい穴水と決め有料を走ると志賀町あたりで強い雨。まいったなーという感じだったがいまさら戻ることもできず。そのまま走り続けてみると横田付近より向こうは雨は降っていないようでなんとか出せそうな感じ。
 穴水に着いてみると長谷部祭りの当日だったようで役場付近には祭りの幟が上がっている。それを横目に見ながら通過して真名井の下の漁港へ。キス釣りにきたじいさんと話しながら準備。「キス狙いじゃないんか?」と訊かれる。ここらではキス狙いが一般的なのか?メタルジグとインチクしか持ってきていないのだが。ここでも準備にもたもた時間が掛かって出船時刻は6:10ぐらい。スロープから出船。
 漕ぎ出してすぐ試しに買ってみたポケット魚探を試してみる。水深0.7mを示しているがそんなには浅くない。・・・バッタもん買っちまったか?しかたがないのでそれは無視して沖まで漕いでいく。振動子はフロート式なので漕ぎながらでは後ろに流れてしまうので使えない。振動子を艇の上においてみたがぜんぜん駄目。
 結構沖まできたので改めて振動子を投入。水深はほとんど取れない。水温はすぐに表示される。42~44℃。そんなわけあるかい!風呂か!水温が倍に表示されていると仮定すればそれなりか?そして時たま水深が取れる。57mとか表示されるがジグを落としてみると30mぐらいしかない。かといってこれも倍表示かというとそんな風でもなく、34mとかそれなりの数値を表示してみたり。振動子と本体のコードもすぐに抜けてしまう。なんとか水深を表示し続けることもあるがぜんぜん水深が取れないことが多い。なんだこりゃ?
 ポケット魚探には期待しないことにしてジグを投入してみると着底感が柔らかい。砂地である。岸近くは岩だったりするので沖もそうなのかなと勝手に想像していたのだがどうも間違っているらしい。何べんやっても砂場に感じる。キス釣りするのが正解かも。せめてジギングサビキでも持ってくればアジでも掛かったのだろうか。
 てなわけで魚探は駄目だし、底質も読み間違えてたし、全然釣れる感じはない。それでも久しぶりのカヤックをずんずん漕ぐのは楽しい。曇り気味だったので暑くないのも良かった。それでも8:00ぐらいになると日が差してきて、暑くなってきたので出船ポイントに向け戻り始める。
 かなり浅い位置まで戻ってきたときふと思いついて魚探を使ってみる。するとちゃんと底が取れるではないか。7~9m前後ならば取れるようである。カタログスペックでは73mまでのレンジに対応とか書いてあるのだが。しかし10mぐらいだと底が見えるのである。全然魚探要らない感じ。なんだかなー。典型的な銭失い。ちゃんとした魚探買おう。前から考えていたとおりHONDEXのPS-501CNにすべきだったよな・・・。
 でも久しぶりにカヤックを出せて良かった。
 次は近いうちに富来にでも行こう。

2012年7月15日日曜日

オフショア編その22

7/14(土)5:00、遊心丸にて出船。夜明け前、有料道路を走行中は酷く降っていたが、西海についた頃には雨は上がっていた。前日夕方の話では出船確立は五分々々で集まってみて駄目なら諦めてもらうという話だったが、着いてみると「さあ行くぞ、みんな(他の乗船者)待ってたぞ」と船長がのたまう。4:50には着いたんだがなぁ・・・
 てなわけで出船。昨年遊心丸に乗ったのが確か7/17だったはずだから、だいたいこれで1周年。
 雨は上がったが、結構波があって曇っている。風はほぼない。冬の出船はいつもこんな感じで、それを思い出すとなんだか釣れそうな気さえしてくる。が、しかし、いまは夏。そんな都合よくは行かない。いつもどおりの渋い展開。渋い上に波というか大きなうねりがあって久しぶりに船酔い気味。
 吐き気を堪えてスロー。この日の釣り座は左の大トモ。朝のうちは船が安定せず回転気味。そのうち落ち着いてきてドテラで横に流れるようになってきたのだが、左の大トモなので進行方向に向かって投げてだんだん近づいてきてそれを追い越したぐらいで回収という形。これはちょっとやりにくい。潮が早くて少ししゃくるとすぐに真下に来てそれがあっという間に後ろに流れていくのですぐ回収。ミヨシだったらそのまま流れていっても問題ないのだが、右側の大トモに同船者がいるので迷惑にならないようにすぐ回収しなければならないのだ。
 そしてうねりが大きいため、いつものようにスローピッチでうまく刻むことが出来ない。竿の反発力がうねりのために死んでしまう。これは厳しいなと。
 3回ほど流し直した後、私に初ヒット。カサゴ。小さい。スローナックルの120gのシルバーグロー。それからしばらくしてもうひとつ同サイズのカサゴを追加。さらにしばらくしてカプリスのシルバー130gを少し上まであげたらヒット。ヒット直後にプルプルプルという引き。なんだろうと思ったらアジ。15cmぐらい。胴体とジグの大きさがほぼ同じぐらい。こんなん釣れるか?という感じ。
 船中じつに渋い状態が続く。突如ぽつりとフクラギがミヨシのほうの同船者に掛かったぐらい。私はといえば根掛かり時のロストを防止するつもりでテイルフックをフロロのアシストにしたSlowBlattSの130gブルピンで根掛かり。フロントフックにがっちり掛かったみたいで残念ながらロスト。
 この日は甘エビを持ち込んで、テンヤというか鯛カブラにつけて試してみた。甘エビは予想通りエサ持ちが非常に悪く、すぐにエサが流される。しかも全然釣れない。10匹の甘エビで釣れたのは中サイズのカサゴひとつだけ。そういえばエサチクをしていた同船者にカサゴが全然掛からない。エサチクなのに?船長曰く「底潮が全然動いてない」。上のほうはめちゃ潮が早いのに。船長も今日はひでぇな、やばいなーと度々つぶやく。
 8:30頃だったろうか、大きいのがいるので粘っていた深めのエリアを諦めて浅場へ。最近小マサ、つまり小さいヒラマサが釣れてるあたりへ。水深は20mちょい。
 浅場で船長も試しに左の胴の間に立ってジグで探っているとヒット。小マサ。50cmぐらい。それをみて私もスローではなく、ZERO1のシルバー100gをジャカジャカ巻き。ZERO1使うのは久しぶり。遠めに投げ入れてジャカジャカ。するとがっつんとヒット。小さくてもヒラマサだけにフクラギよりは引くような気がする。足元まで寄せてくると他の個体が並走しているのが見える。群れでかたまっているようだ。そこからほぼ3連荘で小マサが続く。どれも50cmぐらい。測ったように同じサイズ。足元一帯が血だらけ。人の道具箱も自分のクーラーも血しぶきが散っている。
 当たらなくなったので流しなおし。船長が40cmオーバーのナメラをあげる。それをみて私もすこし沈め気味にしてジャカジャカ巻き。するとヒット。狙い通り、ナメラ。35、6cmぐらい。
 それ以降は小マサのヒットは無し。周囲が静かになったので、ジャカジャカ巻きをやめ、スローに戻す。
 1時間ほどあと、右の大トモにいた同船者がガンドをあげる。ガンドなら羨ましくもない。というかいらない。
 スローピッチで少しでも多く刻むために遠くに投入しようとしていたのが原因で、スロージャーカーの1番ガイド(トップガイドの告ぐのガイド)が抜けてしまった。ガキゴキと音がしたのでリールかとおもったらロッドガイド。船長とガイドが壊れたわと話しをしていたら、根掛かり。しまった。話ししてる場合じゃなかった。これもがっちり掛かってしまい切るしかないな、リーダーで切れてもガイドは回収できるだろうとかなんとかとおもったあたりでなんと高切れ。20mほどラインをロスト。しかも竿先で切れたため抜けたガイドも吹っ飛んだ。あーぁ。ショック大。
 この後も船中静かな時間が続く。
 その後ガイドをひとつ失ったスロージャーカーでカサゴをひとつ追加しただけ。12:00過ぎ終了。
 結果、小マサ3、ナメラ1、カサゴ4。なんとも渋い日だった。これで小マサのサービスタイムが来なかったら坊主同然。
 今回もお土産に紅ずわいを貰う。私は2度連続もらったわけで、子供達には評判良いんだけど、つまりはお土産貰うほど前回に引き続き釣れなかったわけで、こんなに釣れないのはどうしようかなと。もっとも船長としては、私は今回小マサやナメラをあげているのでお土産不要扱いにしたかったが他の同船者にあげて私に渡さないというわけにもいかず、仕方なくくれたようだったけれど。
 帰宅してヒラマサを捌く。刺身にすると実にうまい。ガンドやフクラギのような臭みも癖もない。脂も乗っている。ガンドに比べて身が硬そうかなとの思いから2mmぐらいの厚みにしてみた。想像していたより軟らかかったようでそこまで薄くなくても良かったようである。船長曰く、一晩冷蔵庫のなかに置いておけば皮から出た脂がまわってもっとおいしくなるよ、とのこと。お勧めどおり、一匹は鱗と内臓の処理だけして冷蔵庫へ。これも楽しみ。



 釣りの途中で船長が魚探を見てみろというので覗いてみると、確かに魚は居る。居るが食わないとかなんとか船長と話す。そういえばこの魚探にフィッシュマークってあったっけ?フィッシュマークに魚のサイズが表示されるのでこれはわかりやすい。船長曰く「探見丸の子機持ってくれば手元で見れるよ」とのこと。でもその魚探はFURUNO。「でもこれFURUNOやん?つながるの?」「大丈夫だよ。探見丸は電波で飛ばすから線とか要らんし」とのこと。それは面白いかも。調べてみると探検丸MINI PLAYSというのがネットで2万切っている。これはよさそう。いつもミヨシにいるので全然魚探の様子もわからんし、深さもよくわからん。手元で見れるのは効果大。
 買い、だな。


2012年7月10日火曜日

陸っぱり編その295

7/10(火)、4:15O浜到着。しかしショアジグロッドにつけていたリールをシーバスロッドに付け替えるなど用意に若干手間取って、キャスト開始は4:25頃だったと思う。O浜はまたもガラ空き。晴れ、ベタナギ。東南の風、つまり浜から沖方向の横風3mぐらいはあったのではないか。
 テトラ帯先端でメタルジグをキャストするが釣れる気がしない。10投ほどして、今日のメイン、ワインドに切り替える。その場で5投ほどして移動開始。堤防上を移動しながら探っていく。しかしまー堤防も人のいないこと。ガラガラ。アジ釣りの人も居るが、肝心のアジが全然。たまにあがっているのを見掛けたがそれも単発。アジもいないんじゃ、シーバスもなにもいるわけないか・・・
 5:20頃までワインドで探るが反応がないのでおまけの甲烏賊狙いで階段下内側を試す。これもまったく反応無し。 6:00前に撤収。
 帰り際、ついでと思い大清台サーフへ。貝掘りしているひとがいないか様子見。サーフには投げ釣りの人が3人ほど。貝掘りしてる人はいない。波打ち際まで歩いていき、貝殻がうち上げられている状態を確認するが、少ない。今年も期待できそうにないようだ。また半月ほどしたら様子見に行こうと思うけど。

2012年7月5日木曜日

陸っぱり編その294

7/5(木)4:40頃、O浜の階段下内側にてキャスト開始。無風。ベタナギ。曇り。今日も車が少ない。
 昨日の釣果を受け、ではもっと早くからエギを投げて烏賊の反応をみてみよう、というのが今日のテーマ。イカ釣りの人は全然見ない。もっとも階段下ですぐテトラの上に乗っかったわけだから、O浜全体のことがわかっているわけではないのだが。ま、周囲には居なかったということで。
 さて、アゴリグシンカーの15gなんぞもつけたりして試してみたが、何の反応もなし。5:45頃、外側に移ってワインドなんぞも試してみたがこれも反応無し。
 6:10頃、撤収。
 ま、昨日釣れたからといって今日も釣れるかななんて期待しすぎ。帰りのお土産ぐらいの気持ちのほうがいいようだ。

2012年7月4日水曜日

陸っぱり編その293

7/4(水)4:20O浜のテトラ帯を過ぎて15mぐらいの堤防上でキャスト開始。ほぼ無風。晴れ。完全なベタナギ。
 タチウオ狙いのつもりでちょっと早めにきてみたのだが、O浜全体がガラガラ。駐車場もガラガラ。時間が早いからということではないようで、最近全然釣れてないんだなということをひしひしと感じさせられる。サビキでアジ釣りの人も少ない。その割にはアジンガーがポツリポツリ目に付く。それも全然釣れてないようであったが、そんなことは私にとっては無関係。
 さて海上は至って穏やか。ベイトの群れが目に付くが追われているような様子はまったくない。
 投げても投げても巻いても巻いても反応無し。
 5:15頃、見切りをつけて移動。階段下の内側でエギをキャストしてみる。先週までと違いイカ狙いのひとは全然いない。ズル引きやシェイクを入れて静かな釣りを続ける。途中、よく会うじいさん達のグループに声を掛けられる。「さっきまでまさにその位置で投げとったけど全然釣れんかったわ」「もう終わりやろ」とか。そんな冷やかしの声にもめげずに続ける。5:35頃、3~4秒ステイさせてからズル引きしようとするとイカが掛かる。ショアジグロッドにも関わらず結構引く。前回のものより結構大きい。甲烏賊ってこんなに引いたっけ?アオリほどではないとはいえ、エギングロッドだったらもっと面白いだろうなと思いながら寄せてくると胴長20cm。はっきりとした紋がある。紋甲烏賊は久しぶり。

















 こいつがまだ海面に居るときから全然墨を吐かない。釣り上げても吐かない。吐くのは海水だけ。そのまま胴の中の水を吐き出させて墨を吐かないようにして持ち帰り。墨を吐いてないから非常に綺麗。




 このまま綺麗に捌いてしまおうということで慎重に胴を割っていく。巨大な墨袋を露出させ胴から内臓全体をそーっと剥がそうとして慎重に引っ張っていく。あと少し、もうすこし、もうちょっと、と進んでいったのだが、最後付近で墨袋が決壊。あー!なんてこった。あそこのところは指で膜を剥がすべきだったか。ちくしょー!
 結局真っ黒け。

2012年7月1日日曜日

オフショア編その21

6/30(土)遊心丸にて5:00出船。
 この日はキャスティングロッドのデビュー戦。しかし前日までの遊心丸のブログをみる限り期待薄。キャスティングがどうというのではなく、ジギング含め全体的に全然駄目っぽい。
 最初の流しは船内の誰にも反応なし。二流し目、スローピッチで底付近を刻んでいた私にヒット。カサゴ。25cmぐらい。カプリスの130gシルバー。やはりカプリスは期待を裏切らない。
 そしてテンポよくふたつ目のヒット。時折ドラグを鳴らすほどの結構なサイズ。たまたまとなりにいた船長と「大きいわ、底ものや」と話しながら2~3m巻いたところでいきなりガツンと根がかる。なんで?海底の大きな起伏に掛かったのか潜られたのか。ドラグ鳴らすほどだったから潜られたんだろうなぁ。余裕こいてないで一気に引き剥がすべきだった。これも経験か。てなわけで切るしかなくなって、カプリスもロスト。他にカプリスの持ちあわせはない。そしてこれが後々響くことに。
 ロストを期にフレックを試す。これもデビュー戦。しかし不発。フレックはパンダG3の180gとNSゼブラ130gだったのだが、なんべん落としても反応なし。フレックの塗装はいまいち弱い。少ししか使ってないのに傷だらけ。
 しかたがないのでサクリファイスのスローナックル緑金120gに変更すると、青物がヒット。ガンドクラスと思われる。スローというよりはロングフォールのリフトの途中8割ぐらいのところで食ってきた。問題はこの位置で食ってくると合わせが効かないということ。巻きながら竿先を降ろして追いあわせを入れようとしたところでフックオフ。あれれ?これも船長が見ていて「またかよ、なにしてんだよ」と突っ込まれる。リフト時の合わせはこういうところが難しい。
 これ以降はカサゴのヒットが時折起きるぐらい。私だけに限らず、船中全員厳しい状態。ほとんど何も釣れない。潮は動かないし、ジグに反応しないし。船長に拠れば「底付近にはものすごい数の魚が魚探に映っている」らしいのだが。こういうときは底物を狙うつもりで底に沈めてばかりなのでジグをロストしやすい。かかっては外してはを繰り返した挙句、スローナックル緑金120gをロスト。だんだん釣れそうにないジグばかりになってきた感がある。すこしは期待できそうなものといえばSlowBlattのSぐらいか。カプリスをロストしたのがとても痛い。なぜかカプリスなら悪い日でもそれなりに釣れるような印象があるのだ。次からカプリスはふたつ以上持ち込むことにしようと思う。ちと高いのだが。
 キャスティングは私ともうひとり。とはいえ私はあんまりキャストせずにスローで刻むかフォールで落とすか、そんなことばかり。時折キャストするが全然反応無し。もうひとりのひとはほぼメインがキャスト。しかし反応はない。
 この日はロングフォールのリフトの途中で反応があることが多かった。というかフォール中にラインが止まるあたりかたは一度もなかった。そしてリフトの途中だけに合わせ辛く、乗らなかったのが2回、乗ったがすぐばれたのが3回ぐらい。後半リフトの途中9割ぐらいのところでバイトしてきたので反射的に飛び上がって合わせたことも。このときは片足を船べりにかけていたので片足ジャンプ。体が勝手に動いたのだが、これはうまく掛かった。
 さて11時ぐらいになるとそろそろ焦りが。この時点での釣果といえばカサゴが4~5匹ほど。しかも中ぐらいのがひとつふたつで後は小型。晩御飯のおかずが足りない。いくらなんでもこりゃ無ぇなと。
 そこで船長と一緒にインチクに移行。しかも餌つき。つまりエサチク。
 やってみると次々反応がある。もちろんカサゴばかり。しかし乗らないことも多い。船長曰く、向こう合わせ。ジグのように合わせると早過ぎて乗らないとのこと。確かにいつものように電撃合わせではヒットしない。自分で合わせるにしてもちょっとまって聞き合わせ、がっつり合わせると根掛かりするよ、とも。
 ついついがっつり電撃フッキングといきたいのだが、そして反射的に合わせてしまうのだが、それを我慢して十分食わせると乗りやすい。そして反応があるとやはり面白いのでついついやってしまう。これまでの経験上、エサチクをみんなで始めるともうジグには反応しない。そしてエサチクではそんなに大きなカサゴは見ない。つまり小物の数釣りになってしまうから避けていたのだが、とうとうやっちまった感がある。なにかこう渡ってはいけない橋をわたってしまったような・・・
 インチクにも関わらずふたつロスト。インチクの上にジギングサビキをつけたのが良くなかった。サビキの針が引っかかるのである。そして引っかかった針より下を道連れにしてしまうのである。インチクがなくなったので鯛ラバに餌をつけてみる。エサラバ。とりあえずひとつは釣れたがいまいち。エサラバを続ける気になれず、船長にインチクを借りる。
 船長と並んでポコポコ、カサゴをあげていたのだが、やはり船長のほうがうまい。一緒に入れても船長のほうに先にヒットするのである。そしてその船長はといえば、面白がって私のクーラーにカサゴをどんどん放り込んでいく。こんなにどうすんだよと言うとなきながら捌けば良いんじゃねぇのという始末。まあいいけどさ。ちびカサゴ捌くのなんてたいした手間でもないし。問題はどうやって食おうかというところ。干物でもつくってみろよと船長は言う。カサゴの干物?なんかピンと来んなと思ったが、そういや輪島の行商のおばちゃんが作ったハチメの味醂漬けを食ったことがあったな、あれはうまかったなと思い出す。なんかそんなものでも作ってみようか。醤油と味醂と酒とで味付ければ・・・いつもの醤油漬けと一緒やんけ。と考えればわざわざ干さなくてもいいのかも。
 さて12:30頃、終了。
 終わってみればカサゴばかり。船長の釣ったものを合わせて50匹弱。多分私が釣ったのは20匹ちょい。もう少しなにかいろいろなものが釣りたかったのだが。そう考えると最初の頃にゲットできなかった奴のこととカプリスをロストしたことが実に口惜しい。
 帰りに船長がお土産に紅ずわいをふたつくれた。これがりっぱな大きさで、晩飯に出すと子供達は蟹ばかり食べるだろうなと思わないでもなかったが、せっかくなのでふたつともその日の晩飯となった。
 カサゴはその日料理する分だけ捌いて、残りは翌日捌く事に。最初からそのつもりで氷を多めに貰ってある。
 ちなみにこの晩のメニューでカサゴを使ったものは、刺身(焼霜づくり)、塩焼き、味噌汁、煮付け、アクアパッツァ。そこに蟹の脚の刺身と茹で蟹。写真は脚を一本取って自分の酒のアテにした後撮影したので、脚が一部なくなっているのは見てのとおり。唐揚げは、背開きにしたものの、揚げてる時間が無くて翌日作ることにした。コンロ がもうふたつほどあればできたのだが、そのほかにパスタ二品作ったのでコンロ不足。何はともあれ豪華な晩飯。写真を撮り忘れたのが少々残念。