2022年1月24日月曜日

オフショア編その120


 1/22(土) 遊心丸にて出船。6:30集合。前日までは雪で時化だったが、冬型の気圧配置も収まりこの時期としては穏やか。曇り。意外と凪。事前の予報では風は3mだが時折止んだりまた吹いたり。

 右舷のトモから2番目の位置。最初からタイラバ。しかし反応は薄い。先週も前半はまったくだったが今回も最初は沈黙。いろいろ試す。まずは前回好調だった中井ノレソレ。赤と薄オレンジを買い足したのでまず赤から。反応全くなし。前回のエースだったピンク。まったく反応なし。薄オレンジ。まったく反応なし。ノレソレは全然だめっぽい。イカ食ってないときには効かないとか?自宅の冷蔵庫の冷凍室の奥からホタルイカとスルメイカのゲソを発見したので思い付いて持ってきてみたのでそういうのもつけてみたりするが、反応なし。前々回まで調子のよかった赤黒のゼブラカーリーも反応なし。Startのオレンジ黒ゼブラも試すが反応なし。

 さてさて船中もぽつぽつとは上がっている。前回よりは船全体が低調。一度ポイント移動もしたことだし、そろそろ私もひとつあげておきたいところ。

 Startのクリア、といっても半透明な感じのやつを試す。数投したところで待望のアタリ。ガリガリ喰ってきた。そのまま巻き続けてほぼ巻けなくなったところで持ち上げるような感じで合わせを入れてヒット。合わせというよりは針掛かりしてるか確認してるだけ。最初は結構引くが途中からそれほどの抵抗はなし。甘鯛特有の中層での突っ込みもほぼ見られない。でも今年甘鯛釣ってもどれもそんな感じなので甘鯛であろうと確信。果たして甘鯛。いいサイズ。40cmを軽く超えている。帰宅後測ったら45cm。このサイズなら中層の突っ込みが欲しいところなのだが、なぜ今年の甘鯛は引かないのだろうか。

 それからしばらくしてまたヒット。これも甘鯛。小さめ。30㎝。引きの感覚から小さい目の甘鯛と見当がついたとおり。

 そしてまたしばらくしてヒット。下から上までくる間にずっとゴツゴツと引くので真鯛かレンコとの見当がつく。真鯛を期待したが上がってきたのはレンコ。29㎝ほど。

 この三つはStartのクリア。そして移動。

 その後はアタリが途絶える。Startのクリアも効かない。Startの黒金とか、またいろいろ試す。もう12:00を過ぎているので後半も半ばといったところ。左舷の数人がイエヤスで甘鯛とかホウボウとか真鯛とかあげたのみて久しぶりにイエヤスを試してみるが、なんだか釣れる気がしない。タイラバタックルの接続を切ってイエヤスをリーダーに直結したのが問題だったのかもしれない。せめてフリーノットでつなぐべきだったか。フリーノットは実戦で試したことがないのだけれど。

 もう終盤。やっぱりタイラバに戻すことにして、Startのオレンジを試す。オレンジって今年はこれまで釣果がないのだがいつもと違うことを試すことも大切。

 イエヤスを試したことで思い出したことがある。竿先を曲げずに巻くという感覚。自分がいる船べりの真下にきても竿先を曲げずに巻くためには真下にティップを下げて巻くことになるのだが、今年はタイラバだからということもあってティップを下げずに巻いては落としを繰り返していた。これをイエヤスのときのようにとにかくラインとロッドを一直線になるように巻く。ティップの揺れによって発生するはずのジグやタイラバの余計な揺らぎを極力排除するのが目的。そして真っすぐを維持するためには船べりの下を通り越して船の真下に入り込むぐらいになると回収して再投入するしかない。これにより同じ位置で粘り過ぎにならないことも効果が大きいと考える。積極的な再投入を心がけて入るつもりだが、ティップを曲げる形で巻いているともう一度落としてみるかとかさらにもう一回とかついつい余計に巻き落としを増やしてしまう。ロッドの真っすぐを維持しようとすることによって自分の真下を過ぎたらもう再投入するしかないので回収のタイミングが半ば強制的に決まり、結果として積極的な再投入が促されるということになる。

 この形で船べりの真下から真っすぐ巻き上げるとガリガリ喰ってきた。ティップを下げた効果が現れたのか。等速巻きで我慢を続けるが巻きが止められたところで大きく合わせを入れてヒット。そういやこの合わせ方もイエヤスの時の定番だったな。多分合わせなくても針掛かりしてるとは思うけど。最初だけ引いてあとはあんまり引かないのでこれも今年の甘鯛の引きと推測するが引きの強さの程度からいうとガシラの可能性ももちろんある。果たして甘鯛。33cm。

 その後はもう終わりも近いのでこのオレンジでとおす。

 時折、フックがヘッドの上のラインに絡むことがあるのでそれを外していると、船長からアドバイスを受ける。ヘッドの下にシモリダマをつけると絡まない、とのこと。次から実践してみよう。

 ラインとロッドを一直線に、真下にきたら真下にティップを向けてを繰り返す。投入して着底して数回巻いて落としてを繰り返すわけだが、まだラインが斜めになっている間は巻いて落としても喰ってこない。数回の巻き落としの後、タイラバが船の真下まできて、真っすぐを維持するためにロッドが真下を向いて、そこから巻き始めると喰ってくる。その形でなんと三連ヒット。最初のやつは全然引かないので小さい甘鯛を期待したが小さいガシラ。20cm。次のやつも同じような感覚でやっぱり小さいガシラ。20cm。そして三つ目のやつはガンガン引く。これは良型の甘鯛を期待。それをみて船長は「甘鯛は固まってるからな、チャンスやぞ」と周囲に声を掛けると、となりのひともヒット。中層でガンガン暴れたのでこれはまちがいなく甘鯛だろうと言いながら巻いてくる。そして上がってきたのは、大きなガシラ。33cm。あれ?お前じゃねぇよ。となりのひとはというとやっぱりガシラ。すこし小さめ。ふたりで「かたまってたのはガシラやったね」と声を掛け合い、そんなオチがついた辺りで14:00沖上がり。

 結果、甘鯛3、レンコ1、ガシラ3。

 船長によると、竿頭は甘鯛4匹で、前半ジグで後半はタイラバの組み合わせがよかったらしい。船全体では1~2匹のひとが大半。

 さて、これを書いている今になって思うことがある。どうせ真下にきたときにしか反応がないなら、もっとヘッドを軽くしてもいいのではないかということ。沈みにくい分着底したころにはほとんど船べりの真下まで来ていることになったとしても、つまり巻き落としの回数が減っても、いいのではないか。無遠慮に大きなヘッドをドスンドスン着底させるより、むしろ軽くすることですこしゆっくり沈んでアピールする時間が長くなるという効果も期待できるのではないだろうか。真下から真っすぐ上に向かってタイラバが上昇するときしか反応しないなら船べりの真下に来るまでに着底できるぎりぎりの重さが効果的な場合もあるのではないか。もちろん、その日の潮や風などの状況によって左右されることなのだが、日によってはそういうことが効果を生むこともあり得るのかもしれない。

 そんないろんなことを考えると、今期もう一度乗船して試してみたいが、乗ったら乗ったでまた違う状況に出くわして戸惑うのだろう。甘鯛釣りは奥が深い。

 

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