前回の続き、’07 Sephia BBのギア類に早速塗りたくるため、再びバラす。
バラすのも早くなった。
慎重にサービス用グリスDG06をピニオンギヤやドライブギア、ウォームシャフトなぞに塗ってみる。たくさん塗るとかえって重くなるということを考えて、少しずつ塗ってみる。
で、滑らかになるかというと、なんかそんなに変わらないぞ。
おかしいな。ゴリゴリというよりはショリショリ程度なのだが、滑らかというにはすこし物足りない。
グリスが少ないのか。グリスをだんだん足してみる。
確かに余り少ないとギアに持っていかれるのである程度はいるようだ。もし海水が入り込んだらと考えると少な過ぎるのも考えもの。で足してはみるがあんまり改善しない。
うーむ。ではベアリングか?
というわけで次はベアリングの交換を考えてみる。純正パーツは高い。ひとつ1,200円。今回ばらしている部分のベアリングは三つ。三つで3,600円。BBの値段を考えてみると、3,600円の投資は高過ぎ。新品を買いなおしたとしてその1/4弱が掛かる計算になる。
純正という選択はない。
では、非純正ならどうだろう。どうせベアリングはシマノが作っているわけではない、はず。
’10 Sephia BBのパーツリストを見ればサイズらしきものが書いてある。明記されていないが、「ボールベアリング(7×13×3 SARB)」というようにサイズらしきものが書いてあるではないか。内径×外径×厚さと思われる。
BBの部品は開放型のボールベアリング。しかしこれだとぴったりのサイズが一部見つからない。両面シール型のベアリングのほうが種類がある。なぜ開放型ベアリングを使っているのかはわからない。両面シール型のほうが潮をかぶっても耐久性ありそうな印象。高回転で熱が籠って云々はリールごときの回転数では問題ないだろう。というわけで両面シール型のステンレスベアリングをネットで注文。安い。送料がかかるけど、それを合わせても三つで1,500円ぐらい。ひとつ300円ちょいぐらい。
さて、飲み会のあった晩、帰宅してみるとベアリングが届いていた。
今日はあまり酔ってない、だから大丈夫と思った私は早速リールをバラシに掛かる。
交換するベアリングは、ピニオンギアについているものひとつとドライブギア、つまりハンドルのギアの両側のふたつ。
まずドライブギアの大きいほうを交換。あれ、なんかしっかりはまらないような。いやこれでいいのか。元のに戻しても同じぐらいのとこで止まる。ボディの蓋も閉まるからこれで良さそう。
次にドライブギアの小さいほうを交換、いや、外れないぞ、えらく固いぞ、これ。では後回し。
ピニオンギアのほうを交換、いや、サイズが違うぞ、嵌まらん。ベアリングが大きくて入らない。あれれ。いや、間違えたわけではない。'10 Sephia BBのパーツリストのとおりだ。そう、’10のとおりだ。こいつは’07。サイズ違ってる!1ミリ大きいぞ。
もとのベアリングを測って確認しとくべきだった。
絶対入らないので、これは諦める。
では、ドライブギアの小さいほうに再挑戦。
ラジオペンチを使って固いベアリングをなんとか外す。新しいベアリングは、はまらない。サイズはあっている。
と、ここで記憶が途切れる。
目が覚めると床に転がっていた。3時過ぎ。あー、歯を磨いてちゃんと寝よー。組み直すのも明日明日。おやすみー。
翌日の晩、再度挑戦。よく見ればドライブギアのシャフトのベアリングの嵌まる部分の端が1㎜ほどの幅で少し膨らませてあって、その段差により簡単に外したり嵌めたりできない感じ。一度嵌まると緩んではずれないようしてあるものと思われる。これでは全然嵌められないぞ。
そういや、もともとのベアリングはどこいった?あれ?ないぞ、ない。どこにもない。昨日どうしたっけ?あー、寝落ちしてたんだったな、ベアリングをなんとか外した覚えしかないぞ。
しかも無理に嵌めようとした新しいベアリングが途中で押すこともひくこともできなくなってしまった。外すに外せないし、きっちり嵌めようにも段差を乗り越えることができない。
さらにその翌日、友人M氏とLINEで雑談。木片などでたたくと外れやすいよとアドバイスをもらう。
おもちゃ程度の木槌があるので、それでコンコン。軸に対して水平というか垂直というかが保ててないとそうなりやすいんだそうな。少しズレて移動したように見えて期待したが、さりとてなかなか外れない。思い切って、これもラジペンで力任せに外す方向へ力を掛けると、外れた。外れた拍子に飛んでった。おぉ!どこ行った?もとのが見つからない状況でこれもなくすとまずいぞ。
きっと、元のベアリングもこんな風にどっか飛んでったんだな、覚えてないけど。
机の周りを片付けつつ、探すこと1時間。なんとか発見。
しかし、はまらないものをどうしたものか。幸い、ボディの外側から嵌めるととりあえずそこには収まり、リールとしては使える。しかし、ハンドルを絞め過ぎると重くて回らなくなるので軽く締めて使うことになる。これでは潮をかぶった時に内部に簡単に海水が入ってしまう。
とりあえずその状態で遊心丸に持ち込んだが、使う気になれず、エマージェンシーバックアップという位置付けのまま、出番なし。
そして、この状態をなんとかすべく、本日、ネットで調べてみた。
ベアリングを嵌める技、それは温めること、もしくは均等に力を掛けて押し込むこと。
均等に力を掛けるための道具もないことだし、温めてみることにして、湯を沸かす。ベアリングを温める際は120℃までだそうで、でももっと高温になるヒートガンを使ったやり方のほうが多いようだが、そんなものはないわけで、沸騰した湯で100℃近くまで熱してみたらどうだろうかと。そういうやり方が書いてあるサイトもネット上にはあるわけで、ナイロン袋に入れて沸騰させた湯につけて、ドライブギアに嵌めてみるがまったく効果なし。そりゃそうだわな、その程度でまともに膨張するとも思えんし。バカっぽいな。
ふとみると、でかくて使い道のないベアリングがそばに転がっている。これを上からかぶせて木槌でたたいたらどうかな。新品のベアリングだけど今は使い道もないし。と、思い立ってすかさず実行。コンコン叩くと、いとも簡単に段差を乗り越えてぴったり収まった。あーすっきり。
全部組み直して回してみる。
あんまり変わってない。なんかすこしだけショリショリ感が残っている。もうどこが悪いんだか。ピニオンギアのベアリングも買い直して変えてみるべきか。
まあ、小イカ釣ってる分には問題ないレベルなんだけど。
そんなこんなで、これで一応の決着としたい。
今回の試行錯誤でリールのメンテについていろいろ考え、試し、その割に効果もあったようななかったような、そんな程度の話だが、これはこれで楽しいと感じている。
そしてパーツクリーナーは実は思いっきり可燃性だということに気が付いた。幸い、たばこも吸わないし、ファンヒーターも使ってないのでよかったが、この手の物にはもっと注意を払おうというのが反省点。


