2012年4月9日月曜日

オフショア編その15


4/8(日)およそ一月ぶりに遊心丸に乗る。6:00に到着したところ「早く出ないと風が吹いてくるぞ、急ごう」と船長が言い、すぐに出船。おしっこしたかったんだけどなあ、沖に出てからでいいかな、女性もいるけど反対側の舷ですればいいし、などと思いながらいる私を乗せて、船は結構荒れる中を進んでいく。予報では凪かなという意識があったのだが、結構波がある。2mを軽く越えている。本日も船長指定でミヨシ。開始からしばらくして、そろそろおしっこでもしようかなと振り向くと、なんと私以外はみんなサビキでメバル狙い。聞いてねぇし。というか両舷に人いるし。スパンカー張ってるし。あちゃー、おしっこ出来んなぁ、場所ないし、まいったなぁと。今日はこのままミヨシでおしっこなんかしようものならほぼ確実に転落しそうだし。
おしっこはまあ我慢するとして、スパンカーは痛い。今日もジグでは青物が反応する気配はないが、それはもとから織り込み済みで、そういう想定で根魚狙いのスローピッチ中心のつもりだったのだ。そんな今日のテーマは「自分のスローピッチの見直し」。なんとなく最近根魚が釣れているのですこしいい加減になりつつある自分のスローピッチの甘い部分を見直して、基本に忠実な切れのいいスローピッチを心掛けようというもの。しかしスパンカー張ってエンジンで船の位置を一定に保って、という状況だと、ひとつ根魚をかけてしまうと移動しない限りそいつの縄張りだったあたりでしかジグを落とせないわけで、これでは釣果が伸びそうにない。そしてもうひとつのテーマ、スコーツを試すというのもスパンカーで定位している状態では試せない。
この状況で一人だけジギングしてるのもなんだか痛い人みたいで、さらに悪いことになかなか最初のひとつが出ない。波も荒くて着低すらわかりにくい状況。そんななか開始から30分ほどしてジグをいったん回収してみると小さなカサゴがひとつ掛かっていた。15cmぐらいだろうか。まったく手応えがなくてわからなかった。ジグは烈風改の130gのゼブラグロー。こいつは今日はいまいちのように思えたので、サミーのBLUEゼブラグロー120gを投入。もちろんスローピッチ。この希少価値の高いジグでさっきのよりもう少し大きなカサゴをあげる。このときははっきりアタリがわかった。サミー、期待通りなかなかやるジグかもと思いながら続けているとガツンとヒット。すぐにガンドと確信できる引き。よく引く。楽しい。青物久しぶり。これももちろんスローピッチ。底付近を探っていたら乗った。サミー、いけてる。
これ以降は青物のヒットなし。底付近でカサゴを狙い続ける。後半はスローブラットSの100gのシルバーのゼブラグロー。やはりカサゴにはこれ。しかしひとつ釣ったら船が移動するまで次の反応がないという状況なので数がぜんぜん伸びない。
途中、底をぺたぺた叩いても反応なし。あまり底べったりよりも少し上げてスローピッチで刻んだほうがいいようだ。アマダイの時のイメージがあるのでついつい底を叩いてしまうのだが、そういえば前回、前々回も底から50cm~2mぐらい浮かせたときのほうがよく掛かったような気がする。思うに底をぺたぺただとジグが目立たないのが問題で、ある程度底を切っておけば周囲から良く見えるので魚を集めやすいということではないだろうか。
今日は試しに25号(96gぐらい、らしい)のテンヤにワームをつけたものを投入してみるがぜんぜん反応なし。次試すとしたらテンヤにメザシでも付けてみようか。でもそれでは餌釣りになってしまうし。
11:00ごろ、風が強くなってきたので沖上がり。
結局ガンド1、カサゴ6。数は少ない。やはりドテラ流しでないと数は出ないようだ。これまでは、どうしてもドテラ流しだとラインが斜めに出てしまい、スローピッチは少々やりにくい(真下に来れば確かにジグは動かしやすいので)と感じていたわけだが、実際には前述のように同じところでジグを動かし続けることになるわけで、これでは釣果は伸びないなと感じた釣行だった。この日はよく根掛かったが、幸いどれも外れてくれたのでロストなし。なぜ根掛かりが今日はうまく外れたのかと考えると、やはり船が定位していたおかげではないかと思う。根掛かったとしてもほぼ真下なので、真上から真っ直ぐ引くとうまく外れるようである。根掛かり時にロストすることが多いのは、ドテラ流し故に根掛かったら斜めに引っ張らないといけないことが原因ではないだろうか。
メバルをやってた人たちもあまり数は伸びなかったようである。サビキがてらインチクを入れていた人にもいくつかカサゴが上がったとのこと。インチクは底から10cmほど切って少し待ち、反応がなければいったん底に落としてまた10cm切っての繰り返し、というアクションでいいそうである。
途中、二度ほど気持ち悪くなって吐いた。酔い止めは飲んだのだが、あまり効かなかったようだ。それとも飲んだおかげで少しはマシだったのだろうか。遊心丸に乗っていて吐いたのは多分初めて。おしっこを我慢し続けたせい、ではないわな。朝から風が冷たくて、太陽が昇って晴れた一日だったのだが、もうとにかく寒くて寒くて、それも船酔いの原因かなと。そしてものすごい疲れた一日だった。
釣った中で一番大きなカサゴが卵をどっさり持っていたので、魚自体を塩焼きにした先に一緒に焼いてみたがぜんぜん火が通らない。何べん焼き直してみても駄目。次からカサゴの卵はパスしよう。

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